神田リョウが楽曲にイチからドラムパターンを付けるときに考えること
神田リョウのレッスンが受けられる『神田式ゆるふわドラム塾オンライン』のレッスンの一部を抜粋してお届けします。
今回から質問箱を作ってみました!何か聞きたいことや疑問に思うこと、お悩みがあったらゆるく書き込んでいってください。
みんなの悩みって共通するところが多いと思うんです。なぜなら、越えるべき壁ってそう多くなかったりするから。
共通の悩みを解決していきましょ!というわけで早速いただいた質問に答えていくと思います。
生徒「神田さんがオリジナルの曲にパターンをつけていくときの考え方を押してください。」
あーなるほどね!オリジナルの曲を作るときのパターンの入れ方。
なんだろうね〜。これ、バンドによる、正直!笑
自分のオリジナルを自分だけで完結させるときっていうのと、バンドメンバーと一緒に作るみたいなときでまたちょっと違うかなという気はするよね。
頭の中のどの部分を使うかというのが若干変わってくる。
┃大体は8ビートで合う
んで、こう言ったらなんなんですけど、4/4拍子の曲っていうのはほとんどの場合普通の8ビートで合います。
8ビートが大体合うといっても、もちろんいろんな前提条件があります。
テンポがあってるというのはもちろんだし、ジャンル特有の雰囲気だとか。
メロディーはBPM120で歌ってんのに、ドラムだけひたすら180で動くみたいになるとプログレッシブすぎる。
「いや、自由に叩いてって言ったから自由に叩いたんですけど」ってそういう話じゃないでしょ。みたいな。
そういう前提があった上で普通の8ビートを合わせたら、たぶんぶっちゃけだいたい行けるのよ。これで。
でも、行けるけどなんかつまんないってことなんですよね。そこからパターンを少しいじっていったり、ドラマーとしてのいい意味でのエゴを出していくんだと思います。
いずれにせよアレンジしていく前に、基本的なビートがその曲にハマるかという検証は必要だよね。
まずはベーシックに!基本は8ビートでいいと思うよ全然。
┃それでもアレンジしたい!
普通の8ビートが合うことは分かったけど、そこからどこまで奇をてらうの?っていう部分も皆さんあると思います。
なんか”変な感じにしたい”っていう欲求があるよね。ドラマーって。なんか変態に見られたいっていう人間的な欲求ってあるじゃん。(笑)
そういうものをどこまでどう満たすかっていう話だと思います。
そこで僕がパターンを作るときに一番聞いているのは、基本的にベースがどう動くかです。
ベースを聞いて上でキックをどこに持ってくるか?という点でパターンを動かしていきます。これだけでも全然パターンが変化していきます。
例えばベースが8で刻んでいるとき。
これがひとつ。ブンブンブンブンブンブンって来たら、8をちゃんと意識した音符だったらどうやってもいいんですよ。
どうやってもいいって言うとちょっと丸投げだからあれだけど、だいたいハマるよね。
┃どこまでベースと合わせる?
一方でベースが16気味でやってるとしたらキックも基本的には16で合わせていきます。
ベースのラインとキックがまずどう合うかっていうことを僕は第一に考えます。その間にバックビートが入るイメージです。
こういうパターンだと完全にユニゾンしすぎるとちょっとくどくなったりとかもあるから、たまにアタマをキック一発だけにするとか、ちょっと隙を開けてあげたりとかっていうのも意識します。
逆もありで、ベースは16分2つ弾いてるけどドラムは16分1つしか踏んでないっていう状態を作って、たまにキックを合わせてやるとかも気持ち良いはず。
でも一発目アタマはしっかりベースとキックが合うのが気持ち良い!
キック一発目だけはベースとしっかりユニゾンしてるみたいな状態になったりするとそれがパターンになるよね。
1拍目だけ合わして2拍目、3拍目、4拍目はスルーするみたいな。でまた次の1拍目は合わすみたいな。これとかもバンド全体で聞くと面白いパターンになる。
逆にベースが「ブ〜ンッ」て伸ばして弾いてるのにキックが「ドドッ」って行くのはどうなん?ていう線引きの感覚は、経験の中で少しずつ溜まっていきます。
皆さんもそういうものを感覚的に分かるようになると良いなって思います!
一般公開はここまで。
神田リョウによるレッスンはいかがでしたでしょうか。
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